GNS3のインストールと環境構築【実機なしで検証できます】

実機を購入せずにネットワーク機器の検証環境を作りたいと考えていませんか?
GNS3のインストール方法や使い方を知りたいと思っていませんか?

ネットワークエンジニアが自宅で学習するには実機が必要と考える方もいますが、基本的な内容に関してはGNS3でだいたいできてしまいます。まずはGNS3で学習や検証を進めてみてはいかがでしょうか?

僕自身、資格試験のためにスイッチやルーターの挙動確認を行う際や、自動化の検証などでGNS3を使用しています。
実機は1つも持っていませんが、CCNPやネスぺなどを取得済みです。

本記事ではインストール方法や使い方などを解説していこうと思います。

本記事の内容

  • そもそもGNS3とは?
  • GNS3のインストール方法
  • GNS3の環境構築
  • ちょっとだけ使って見よう!

そもそもGNS3とは?

主にCiscoのネットワーク機器をPC内で仮想的にシュミレーションできるツールです。

本来、実機に設定を投入しながらルーティングテーブルなどを確認したいところですが、ほとんどの方が自宅でそういった作業はできません。

そこで、PC内に仮想的にルーターやスイッチを作成して検証をします。

CCNAやCCNPなどのCisco資格を学習する際も「実際に投入してみたらどんな挙動になるのか見てみたい」時や、「なぜこの設定だとダメなの?」といった疑問があった際に、サクッと確認できます!

また、少し応用ではありますがGNS3のルーターやスイッチに対してスクリプトを実行し、config取得を自動で行えるかなど、自動化スクリプトの動作チェックも簡易的に行うこともできます。

それではGNS3をインストールしていきましょう。

GNS3のインストール方法

まずはGNS3のサイトにアクセスしてツールをダウンロードしていきましょう。

アカウントを持っていない方は、右上の「Sign Up」から作成してください。

ログインした状態で、「FREE DOWNLOAD」からGNS3をダウンロードしていきます。

使用しているOSからダウンロードしてください。僕の場合Macなので、Macからダウンロードしていきます。

続いて「GNS3 VM」を下記よりダウンロードしていきます。

ダウンロードするGNS3 VMのバージョンは、GNS3のバージョンと一致しているものにしてください。

今回ダウンロードしたGNS3はVersion 2.1.17ですので、VMも同じく2.1.17をダウンロードします。

VMはVirtualBoxを使って立てるのが一般的かと思います。

VirtualBoxのインストール方法は下記にまとめてありますので、インストールを行なっていない方はこちらを参考にしてください。
*LinuxOSを立ち上げるところまでやっていますが、それは必要ありません。

GNS3の環境構築

それではGNS3の環境構築を行なっていきましょう。少々複雑ですがめげずに頑張りましょう

VirtualBoxから「仮想アプライアンスのインポート」を実行してください。

先程ダウンロードしたGNS3 VMのzipを解凍すると、「GNS3 VM.ovf」というファイルがありますので、そちらを選択してください。

基本的にはデフォルトのままで「インポート」すれば問題ありません。

こんな感じで表示されれば問題ありません。

それでは下準備は終わりですので、GNS3を実行します。最初は色々とエラーがでますが気にしないでください。

Preferences」から設定を行なっていきます。

下の画像のように「local server」と「GNS3 VM」を有効にします。

VMが開いて、「local server」と「GNS3 VM」が緑色になっていれば、GNS3の環境構築は無事終了です!

ちなみに先程のGNS3VMの設定で「headless mode」にチェックを入れると、VMがいちいち画面上に立ち上がらなくなります。無事環境構築が終了したら、チェックを入れておくことをおすすめします。

ちょっとだけ触ってみましょう


それでは少しだけGNS3をいじってみましょう!

今回は簡単いルーター2台を設置して、pingでconnectedの疎通確認をしてみます。

まずはルーターを設置しましょう。左側のルーターマークからデフォルトで入っているものをドラッグすれば設置できます。

続いて左側のケーブルマークをクリックして、お互いにFastEthernet0/0で結線してください。結線が終わったら上の再生ボタンをクリックしてルーターに電源をいれます。

緑色になってればOKです。
ルーターを「ダブルクリック」するか、「右クリック→Console」を選択することでコンソールでアクセスできます。

それぞれのFa0/0に192.168.0.1192.168.0.2を振って、pingで疎通確認をしてみましょう!

とりあえず今回は最低限の疎通確認までとしますが、sshやtelnetの設定を入れたり、OSPFやBGPの設定、wiresharkを使ったキャプチャなんかもできますので、色々と試しまくってみてください!
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