新米ネットワークエンジニアが取得すべき資格はCCNAとCCNP
ネットワークエンジニアとして働きだした方で、どの資格を取得するのがおすすめか知りたい方はいませんか?
また、資格取得の難易度やメリット、その他周辺資格などを知れたらいいなと思っていませんか?
僕自身はネットワーク歴4年目で、下記順番で資格取得を進めていきました。
全てを1年程度で取得し、案件単価を劇的にあげることができました。現在はフリーランスとして現場常駐し、700-800万円程度稼いでいます。
僕自身の経験から、新米ネットワークエンジニアが取得すべき資格はCCNA→CCNPだと考えていますので、その理由なんかを解説していければと思います。
本記事の内容
- 新米ネットワークエンジニアが取得すべき資格はCCNAとCCNP
- 具体的なCCNPのメリット
- 資格取得の順番も大切
- その他資格について
新米ネットワークエンジニアが取得すべき資格はCCNAとCCNP
そもそもCCNA/CCNPとは
Ciscoというアメリカの会社の資格で、国家資格ではありません。しかし、ネットワーク業界では100%誰もが知る大企業です。
他にもF5やJuniperなど様々なベンダーの機器を使いますが、ルータ、スイッチのシェアは圧倒的にCiscoですので、国家資格のように、もっというと国家資格以上の効力を持っている資格と言っても過言ではありません。
ぜひ、ネットワークエンジニア歴の浅い方々には取得していただきたい資格です。
それではCisco資格について見ていきましょう。
Cisco資格の種類
上記がCisco認定の資格の一覧です。縦のラインが資格の分野で、横のラインがその分野の難易度となっています。
基本的にはアンダーラインを引いた、ルーティング&スイッチング(R&S)を取得します。 極めていく方々は、ワイヤレスな、セキュリティなど、様々な種類を取得していきますが、まずはルーティング&スイッチング(R&S)を取得します。
横のラインはそれぞれの難易度の資格で、CCENT→CCNA→CCNP→CCIEといった順番です。 それぞれの資格の詳細についてはCiscoホームページに書かれていますので下記でご確認ください。
詳細は公式ホームページなどに載ってますので、ここでは僕なりのざっくりとしたまとめを書いていこうと思います。
CCENT(エントリー)
Cisco資格における最も簡単なものです。CCNAは2部構成の試験となっていて、その前半の試験がCCENTの資格となっています。
「CCENTを持っています!」ということはまずなく、CCNAを取得する過程で勝手に取得できる資格です。
CCNA(アソシエイト)
2部構成になっていて、ネットワークの基本知識が必要となる資格です。
L2,L3部分の基本的な内容を網羅的に問われます。初めてネットワークにるいて勉強する方には少し難しい点もありますが、間違いなく1ヶ月程度で取得できる資格となっています。
CCNP(プロフェッショナル)
3部構成となっていて、ルーティング・スイッチング・トラブルシュートの3つの試験をパスすることで取得できますが、CCNAを取得しないと受験資格が得られません。
こちらはCCNAに比べて、ルーティングプロトコルのそれなりに深いところまで問われてきます。 多少難しさを感じると思いますが、3-6ヶ月あれば問題なく取得できるレベルかと思います。
ここら辺の知識は実際の現場でも役立ちます。
CCIE(エキスパート)
CCNPを取得していなくても誰でも受験資格があります。
筆記とラボの2部構成ですが、ラボは8時間の試験で、果てしなく難しいです。人生かけて目指すような方々の資格です。
複数人のCCIEホルダーと仕事で関わったことがありますが、皆恐ろしい方々でした。 簡単な気持ちで目指す資格ではありません。
それでは僕が取得をおすすめするCCNAとCCNPのお話をしていきましょう。
CCNAってどんな資格?難易度は?
先程もざっくりと書きましたが、1ヶ月もあれば誰でも取得できる難易度です!CCNAを持っているから評価が大幅に上がるといったことはありませんが、CCNA程度の知識もなければ、業務で活躍することはまずあり得ません。
「じゃあ意味ないじゃん!」って思ってしまう人もいるかもしれませんが、新米ネットワークエンジニアが体系的に基礎を学習するには最適な内容となっています。ここから学習を始めるべきであることはまず間違いないと思います。
また、CCNPを受験する資格を得るにはCCNAの取得が必須なので、通過点として取得することが大切です。
CCNAの最短取得方法は下記にまとめてます。
CCNPってどんな資格?難易度は?
それなりのレベルでネットワークのことを理解していないと取得できません。CCNAのレベルと比較すると難易度は高く、その分多くの知識を手に入れることができます。頑張れば3-6ヶ月で取得できるので心配はありません。
フリーランスや派遣のページでネットワークエンジニアの案件をググってみても、必須スキルにCCNP程度の知識と書かれていたりすることはとても多いです。 また、社内政治においても自身のポテンシャルやモチベーションを示すにはとてもいい手段です。
CCNPの最短取得方法は下記にまとめてます。
また、資格取得のメリットや重要性についてをまとめた記事もありますので、もし興味があれば読んでみてください。
具体的なCCNPのメリット
ここら辺は先程あげた「経験年数の浅いネットワークエンジニアにおける資格の重要性」の内容と少し重複しますが、僕なりの見解を解説していきます。
求人検索で見えてくる重要性
実際に求人で「ネットワークエンジニア CCNP 案件」などで検索をかけてみてください。
月収40-65万円程度の案件がとても多く出てきます。 ネットワーク保守・維持管理などの案件が50万円前後、構築業務の案件で60万円前後といったところでしょうか。
現在の給料がすでにその額に達していて、日々の業務が勉強に繋がるような現場にいる方にとっては特にメリットは感じないかもしれませんが、多くのエンジニアがそうではないと思います。
CCNPを取得することで、こういった現場・案件に挑戦するチャンスを簡単に得られます。今はネットワークエンジニアの人手不足が激しく、多少経験が浅くとも資格があってやる気があればポテンシャル採用をしてくれるところも多いです。
僕自身、そういった形に構築業務にアサインされ、社会人3年目で月収を60万円以上まで一気に上げることができました。
僕自身が年収を上げていった方法については下記記事にまとめてますので興味がある方は是非読んでみてください。
学習コスパが非常に高い
もしCCNPが数年間努力を続けないと取れないほどの難関資格だったとしたら、コスパが高いとは言えませんよね?ですが、頑張れば3ヶ月から半年で取得できる資格です。
たった1年もかからない努力でこれだけチャンスが増えるならば、学習に対するリターンがとても高い資格と言えますね。
資格取得の順番はCCNAの後すぐにCCNP
僕自身はCCNAの後、LPICをlevel1から3まで3ヶ月程度で一気に取得しました。これはこれでいい勉強になりましたが、CCNA取得後はなる早でCCNPの取得を目指すべきです!
資格取得は確かに知識を身に付けていくことなので順番は関係内容に思えますが、実際はマニアックな業務で使わなそうな内容を暗記するなど、多少非合理的な部分もあります。
CCNAで折角そこら辺の知識を詰め込んだにも関わらず、LPICなど他の資格取得に時間を割いている間に抜け落ちていきます。少なくとも僕は抜け落ちてました。
なのでCCNPの勉強を始めた時に、CCNAの知識を引き継げてない部分があり、無駄に時間を割いてしまったと思います。
余程記憶力に自身がある方以外は、僕の失敗を参考に、なる早でCCNPに取り掛かることをおすすめします。他の資格はその後からでも問題ないですよ!
その他資格について
その他、Cisco資格最難関のCCIEやネットワークスペシャリスト、LPICなどなど様々な資格があります。 僕自身が取得を諦めたCCIEと、取得済みのLPIC、ネスぺについて書いていきます。
CCIE
CCIEはあまりにも恐ろしく、テスト自体も英語でしか受けれません。僕自身、筆記取得のタイミングで諦めてしまったため、あまり深い話はできません。が、簡単な気持ちで目指すのはやめておけ!とだけいっておきます。
LPIC
LPICは今になってありがたかったなと感じでいます。無理やり暗記で詰め込むような私見ですが、現在の現場ではテスト環境のサーバーなどは全てLinuxなので、今更資格で学んだことの本質を業務を通じて理解していってる感じです。
とても意味はあったと思いますが、CCNPのように即効性をもってチャンスが増えるなどのことはないので、やはりCCNP取得後に興味があれば取得でいいかと思います。
LPICについてはまた別の記事で書いていこうかなと思います。
ネットワークスペシャリスト
ネスぺの難易度はCCNP程度と言われたりもしていますが、新米エンジニアにとっては圧倒的にネスぺの方が難しいと思います。
なぜならネットワークの知識以外にも最低限のプログラミングなど、その他周辺分野のIT知識も必要だったりするからです。
まとめ
ここまでつらつらと個人的な見解を述べてきました。CCNPという資格が簡単な割に価値を生み出してくれる資格だということを理解していただけたかなと思います。
皆様も是非CCNPホルダーとして一緒にインフラ業界を楽しみましょう!
- > Network
- > 新米ネットワークエンジニアが取得すべき資格はCCNAとCCNP