ネットワークエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説します

ネットワークエンジニアとはどのような仕事なのか知りたい方へ。IT業界・ネットワークエンジニアの就職に興味があるが、どのようなスキルが必要なのか知りたいと思っていませんか?

ネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートして、現在ではネットワークのスキルだけでなく、プログラミングを用いたインフラの自動化なども行い、フリーランスとして現場に常駐しているエンジニアの僕なりの見解を解説していきます。

本記事の内容

  • そもそもネットワークエンジニアとは?
  • ネットワークエンジニアに必要なスキル
  • ネットワークエンジニアとして働くメリット

そもそもネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアの仕事内容

ITと言うと、皆さんはアプリやwebサービス、webサイトなどを作る人達のことを想像すると思います。それらは実世界で言うところの目的地です。例えばディズニーランドだったり、博物館だったり、図書館だったりに当たります。

ネットワークエンジニアは、その目的地に行くまでの道を提供するお仕事です。電車の線路だったり、自動車の道路だったり、高速道路だったりを作り、お客様がより最適な方法で目的地に辿り着けるようにするのがお仕事です。

ネットワークエンジニアとしての仕事をざっくりと分けると、下記のようになります。

  • ネットワーク設計
  • ネットワーク構築
  • ネットワーク運用保守
  • ネットワーク監視

ネットワーク設計とは
どのような道路・高速道路を作るか、料金設定は?乗り換えは?など様々な要件を定義していくお仕事です。

→要件定義や詳細設計からセキュリティや各種OSの選定、サーバーなどに関する知識なども必要で、ネットワークシステムの最も上流を担当します。

ネットワーク構築とは
設計で決められた道路、要件を実際に作っていく仕事になります。

→設計で決まった設計書に従い、要件のコンフィグ(設定)の作成や、機器の設置やケーブリングまで、幅広く実装までを行なっていく仕事です。

ネットワーク運用・保守とは
構築されて実際に今使われている道路を保守します。

→何か問題が起きた場合の対応や、要件に少し変更が起きた際に、それらを反映させるようなメンテナンスのような業務です。
こちらはどちらかといえば設計・構築に比べて経験年数の浅い人が多いですが、監視業務と違い、構築が行うような設定変更やコンフィグの作成なども行うため、上流の設計や構築チームに入るための修行として学ぶにはとてもいい環境です!

ネットワーク監視とは
現在使用されている道路に問題が発生していないかなどをチェックします。

→問題が発生した場合、アラートがなり、ネットワーク通信は迂回したりしますが、それらが正常に稼働しているかなどを24h365d見守る仕事です。
あまりスキルは必要とされないので、新米エンジニアが担当する事が多いです。夜勤などもある割にスキルは身につきづらいのであまりお勧めしません、僕は未経験です。

理系じゃないと難しい?

ロジカルにものを考えていくのは大切ですが、これはITの技術でなく、あらゆる業務において本質的に重要なことだと思いますが、ネットワークエンジニアだから特別理系的でスーパーロジカルでなくてはいけないなどということはありません。

実際僕は文理共通のような学科を卒業してますし、ITを専攻していたわけではありません。コツコツ勉強を重ねることは大事ですが、理系であるかどうかは全く重要ではありません。

プログラミングができないと駄目?

これは転職を考えている友人などに、本当によく聞かれる質問です。決してプログラマーではないのでプログラミングのスキルが必須と言うことはありません。
むしろほとんどのネットワークエンジニアはプログラミングができません、全く分野が違うのです。

ただ、僕もそうですが、プログラミングができるネットワークエンジニアもそれなりにいて、自動化などの観点で重宝されることも多いので、スキルとして身につけるのはアリかと思います。が、全くもって必須ではありません。

どんな人に向いているか

IT業界に興味はあるがついていけるか不安といった人でも割と挑戦しやすい分野だと思っています。実際僕も未経験から就職し、ネットワークのスキルなどを学びながらプログラミングにも手を出して今に至ります。

とにかく人が足りない分野なので、今までの経験などはあまり関係なくトライできる状態です。3-5年程実務をこなしながらスキルを身につければ、格段に単価がアップできる美味しい分野です。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワーク機器の知識

様々なネットワークベンダーがあり、それぞれ勉強していくことになります。具体的にはCiscoという会社の機器(ルータ、スイッチ)がメインで使われている場合が多く、資格試験も充実しているため、ほとんどの方はCiscoの勉強を始めることが最初の一歩になるかと思います。

Ciscoは世界時価総額ランキングでもtop30くらいには入る巨大企業です。Cisco資格はCCNA/CCNP/CCIEと3段階あり、CCNPまでは割と簡単に取れます。
ネットワークエンジニアがチャンスを掴むには、資格が結構大事だったりしますので、是非勉強してみることをお勧めします。

Cisco資格についてはまた別記事でまとめたいと思います。

プログラミングスキル

先程も述べましたが、プログラミングスキルが必須ということはありませんが、最近は自動化などが流行っており、プログラムを書くことで、日々の業務を自動化していくような事がトレンドになりつつあります。(まだまだ進んでませんが。)

ネットワークのスキルを身につけつつ、時間をかけてプログラミングを勉強することは、自分の市場価値を高める良い方法になるかもしれません。  

幅広いITの知識

ここまでの解説で、ネットワークとプログラマでは全くもって業務内容が違うことがわかってきたかと思います。ただ、共通していることがあり、それは顧客にITサービスを届けるこいうことです。

サービスを作ることに従事するのか、そのサービスへの導線を引くことなのか、違いはありますが、幅広くITについて学んでいくことは重要です。これはプログラマもサーバーエンジニアも皆同じです。

ネットワークエンジニアとして働くメリット

競争相手の少なさ

先程、未経験でも始めやすいという話をしました。プログラミングは中学・高校などから行なっている変態達が一定数いて、あまりの差に最初萎えてしまったりした自分がいました。

ネットワークエンジニアにそういった変態はいません!ほぼ皆社会人から勉強をスタートする分野です。未経験であることや、専攻していなかったなどのディスアドバンテージがあまりないのは、相対的に自分の価値を高めやすいのでとても重要だと思います。

影の仕事のやりがいとかっこよさ

一見すると人に見えない影の仕事のようにも見えますが、あらゆるシステムやサービスの基盤となっています。ネットワークが止まれば、その上にあるwebサービスやアプリは全て止まってしまいます。
結構責任が重く感じることはありますが、その分やりがいもあり、とても良い仕事だと誇りを持って行なっています。 

また、どんなに地味でもIT業界なので結構華やかです!AWSサミットやCisco liveなど、様々なサミットや勉強会があり、皆とても生き生き楽しそうに話してます! 

移り変わりの激しいITの中で、最も安定した職

アプリやwebの世界では、本当に数ヶ月前まで使っていた技術がもう古くなっていたりすることがあります。最先端にいればいるほど、その流れは顕著です。必死に身につけた言語が下火になり、別の言語を学習していくということも往々にして起こると思います。まあそれはそれで別に楽しいので問題はないですが・・・。

インフラはITの道路なので、新しい技術やOSが実装されたとしても移り変わりが緩やかで、身につけたスキルが廃れずらいという特徴があります。これは腰を据えてゆっくりキャリアを歩んでいくにはとてもメリットかと思います。もちろんガシガシ勉強していけば、キャリアをホップステップすることもできます!  

給与ってどのくらいもらえるの?

プログラマの平均と比べても遜色ない給料はもらえているはずです。僕も社会人3年目の段階で、年700-800万程度もらえる案件にサクッと入る事が出来ています。(フリーランスということもありますが)
ITの中では最も競争相手は少ない分野ではあるので、単価は上がりやすく、未経験からも参入しやすい印象です。

資格などを取得して、転職を行うと、大手社員でなくても、結構な額を稼ぐ事が出来ます。

ネットワークエンジニアに興味を持ったあなたへ

今回の記事で、IT業界の中で一般的にはあまり馴染みのないネットワークエンジニアについて少しわかってくれたなら幸いです。
もし興味を持った方は、是非とも求人などをチェックしてみるといいと思います!

未経験可の文言にあふれていますw
スキルをつければこっちのもの、どんな会社にも転職できる、結構夢のあるお仕事です、皆さんも一緒に頑張りましょー!

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