CCNPとネットワークスペシャリスト、どちらがおすすめ?【比較】
CCNPやネットワークスペシャリストなどの中級資格の取得を考えていませんか?
それぞれの資格の特徴や、自分が取得すべき資格を知りたいと思っていませんか?
僕自身、ネットワークスペシャリストとCCNPを取得していますが、どちらを受験すべきか悩んだ時期もありました。
なので今回は、僕の独断と偏見を多々織り交ぜながら、それぞれの資格の特徴を解説させていただきます。
本記事の内容
- CCNPの特徴
- ネットワークスペシャリストの特徴
- CCNP/ネットワークスペシャリストの比較
- どんな人に向いてる資格?
CCNPの特徴
試験内容
下記3科目があり、全て取得することでCCNP取得となります。
- ROUTE
- SWITCH
- TSHOOT
それではそれぞれの科目についてみていきましょう。
・ROUTE
ROUTEはL3の内容が出題されます。
OSPF、BGP、EIGRPなどのプロトコルの理解などが必要となります。
EIGRPはCisco独自のプロトコルですが、CCNPはCisco資格のためしっかりと勉強しないといけません。
選択問題だけでなくコマンドを実際に投入するような、構築業務のような問題も出題されます。
・SWITCH
SWITCHはL2の内容が出題されます。
L2自体は結構単純な技術ですが、オプションまで含めると色々と引っかかるポイントなどがあります。
基本的にはCiscoのCatalystスイッチのコマンドや挙動さへおさえておけば、大きくつまずく事はないです。
こちらも選択問題だけでなく、コマンドを投入するような問題も出題されます。
「余裕ぶっこいてたらSWITCH落ちちゃった」って方もいるので注意が必要です。
・TSHOOT
TSHOOTは、ROUTEやSWITCHのように新しい知識を学習する事はありません。
ROUTEとSWITCHの知識を元に、トラブル箇所がどこなのかなどを選択していくのが主な問題となっています。
こちらにコマンド問題はありません。
試験時間・受験料金
- ROUTE : 50-60問 (120分)
- SWITCH : 30-40問 (120分)
- TSHOOT : 15-25問 (120分)
時間的には割と余裕があるので、心配は不要です。
受験料金は1科目あたり36,288円(税込)なので、3科目合計で108,864円(税込)となります。
受験日
Cisco資格はピアソンビューで受験日の予約をできます。
また、3科目を同日に受ける必要はありません、1つずつ勉強しては受験&合格していき、3つ揃ったらCCNP合格!といった流れです。
CCNPの最短取得方法は下記で解説しています。
ネットワークスペシャリストの特徴
試験内容
ネットワークスペシャリストは、午前Ⅰ・Ⅱと午後Ⅰ・Ⅱの計4つの試験を受験します。
それでは4つの試験について簡単に特徴をみていきましょう。
・午前Ⅰ
応用情報技術者試験の午前問題から抽出された30問が出題されるようです。
私は午前Ⅰから受験しましたが、案外というかかなり難しく、ネットワークエンジニアとして働いている方にとってはむしろこっちが難しくて困る方も多いくらいです。
・午前Ⅱ
下記6つの内容から出題されます
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ネットワーク
- セキュリティ
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
これも生粋のネットワークエンジニアにとってはなかなか難しい内容です。
続いて午後ですが、こちらは打って変わってネットワークの知識をメインに問われます!
・午後Ⅰ
大問形式が3問出題され、その中から2問を選択して解答します。
長文の文章問題が出題され答えていくのですが、運用保守の観点や開発、技術的な内容が問われます。
・午後Ⅱ
ネットワークの技術的な内容や、運用・保守など観点から問題が2問出題され、そこから1問を選択して解答します。
午前午後、4つの試験全てが100点満点の試験で、それぞれ60点以上が合格点となります。
逆に4試験全てが60点でも合格は合格です!
試験時間
試験時間や出題形式については下記画像の通りです。
試験の詳細については下記の公式サイトで確認できます。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
受験料金
受験料は5700円(税込)ですので、仮に落ちてもそこまで金銭的ダメージはありません。
受験日
年1度、10月にのみ受験できます。
一度不合格してしまうと1年間待たないと再受験できません。それなりにしっかりと対策して受験したいところですね。
CCNP/ネットワークスペシャリストの比較
それぞれの試験内容などは簡単にまとめましたので、本題の比較に入って行きます。
必要とされる知識・スキル
CCNP
知識的に問われる範囲は、ネスぺと比較して圧倒的に狭いです。
ネスぺに比べるとそれを大分深いところまで突っ込んで問われます。
しかし、先程も紹介した下記記事の通りですが、チート問題集などが存在しており、ぶっちゃけ暗記ゲーで乗り越えられる程度です。
ネットワークスペシャリスト
CCNPと比較すると知識的に問われる範囲が圧倒的に広く、対策がなかなか大変です。
また、CCNPのようにチート的な問題集などは存在しないため、問題集や過去問をしっかりとやりこまないといけません。
また、実務で運用・保守などを行なっていないとsnmpやsyslogなどの話すらも理解しにくいと思います。
身に付くスキル
個人的にどちらも取得した身として、それぞれで実務に役立ったスキルを解説していきます。
・CCNP
L2/L3の知識がかなり身につきます。
運用・保守や構築の業務を行なっていると、新規設定の投入や新規機器の導入に伴う検証を行うことが多々あります。
・ネットワークスペシャリスト
運用・保守周りの知識などがかなり身につきます。
どちらも実務にはそれなりに活かせる資格ですが、特徴が違うといったところです。
難易度
個人的な意見では、圧倒的にネスぺが難しいです。
完全な個人的見解ですが、仮にCCNAの難易度を1とすると、CCNPは3-5、ネスぺは8-10といったところではないでしょうか。
有利に作用するのは?
これが個人的には最もびっくりなのですが、個人的体感としてCCNPとネスぺの評価はあまり変わりません!
ただそれは、社会的・社内的評価や転職時のメリットについてのことであり、どちらも資格試験を通して違ったスキルが身につくのは間違い無いです!
取得することにメリットが無いというわけでなく、転職や給与をあげる方法として考えるなら1つでいいかなといったところです。
どんな人に向いてる資格?
まずは簡単に資格の特徴をおさらいしてみましょう。
CCNP
- 難易度は低く、L2/L3の深い知識が問われる
- いつでも受験でき、対策も立てやすい
- 受験料が圧倒的に高い
ネットワークスペシャリスト
- 難易度が高く、運用・保守などの全体的な知識が問われる
- 年に1度しか受験できない
- 受験料が圧倒的に安い
今すぐに社内評価を上げたいかたや、年収を上げるために転職したい方にとっては個人的にはCCNPをオススメします。
その代わりに受験料が高いのは、その反動だと思って受け入れてください。
僕自身、最短でCCNPを取得した後の転職で圧倒的に給与を上げることができました。体験談なんかを下記記事でまとめてます。
最後に
今回はCCNPとネットワークスペシャリストの比較を、完全に個人的見解で行なってきました。
どちらを取得すべきか悩んでいる方はそれなりに多いかなと思ったからです。
どちらの資格にもそれぞれ取得や学習のメリットは多く、取得することはオススメです。
少しでも参考になってくれたなら幸いです。
是非一緒に頑張りましょう!
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